三十ふり袖
「 うかうか三十 きょろきょろ四十 」 という諺があります。すぐ年老いる事の意味でしょうが、長寿の現代では、「 うかうか五十 きょろきょろ六十 」 でしょうか。
「 三十ふり袖 四十島田 」 という諺もあります。年齢に不相応な、若ごしらえの服装・化粧をする意味ですが、これがなんとも悲しい。
婚期を逸した女性を優しく包み込む 「 三十ふり袖 」( 山本周五郎・作 )という小説があります。病気の母親を抱えた娘に遅い春が訪れる。・・・しかし・・・。物語の終いに、そっと振り袖に手を通す女主人公には泣けます。
山荘には若い娘が多く訪れる。多少歳いった娘も多い。彼女らはこの上なく明るく、「 三十ふり袖 」 なんて暗さは余り無い。・・・いい時代なのだろうが、それでいいのだろう・・・ね。
















